開拓中

Well-Digging (井戸掘り作戦) その1

CAMP BEANの開拓についてが、本ブログのメイン記事です。

全体の開拓進捗については、オーナーが逐次記事にしていくので、そちらをお楽しみください。

こちらは井戸掘りについての記事です。

初めまして、まくじろーと申します、井戸掘り作戦、名付けて、WD-01の計画立案等の担当です。

WD-01(FILE.00)はじまり

事は2018年の11月に始まります。

オーナーが山を買ったので、キャンプしよーキャンプしよーとしつこく誘って来ました。

やだよ遠いしトイレも水も電気もない夜には鹿が群れてるようなところに誰が行くかい、などと断っていましたが、「一回だけ、一回だけでいいから」というまるで合コンによくいる酔っ払った男のような言葉に乗せられて行ってみることにしました。

するとどうでしょう、何かに取り付かれたように、薪を割り火を放ち(焚き火です)目を爛々と輝かせながら「これが!これが!人間の本来の姿だ!オレは自由だ!わははははは・・・」などと叫ぶ自分がおりました。

驚いたことに最初は「トイレがないのはちょっと・・・」等と言っていたウチの奥さんも「火!火!私は火の女王!!(焚き火です)みんな燃えてしまえ!!(薪です)」状態に陥っており、夫婦して野生化しているのでした。

さて、そんなキャンプの日々、夕食にスキヤキを食べ、酒を飲みいよいよ酔っ払ってきた僕とオーナーはCAMP BEANの将来の姿に妄想を膨らませておりました。

「ログハウス建てたい・・・」

「まずはトイレかね・・・」

「いや風呂だ風呂、風呂入りてぇ」

トイレはともかく、風呂は水がないとちょっと無理です。

「井戸掘るべ、井戸」

「出るかなー?」

「出る出る。掘ればすぐ出る!」

無いなら手に入れる、それがキャンプ、知恵と努力と勇気(要るのか?)こそ、我らが武器などと騒ぐおじさんたちを、尾根を歩く鹿の群れが一瞥して過ぎて行きました。


DW-01(FILE.01)どこを掘ろうか?

勢いで井戸を掘ることになりましたが、闇雲に掘ればいいということでもないでしょう、そりゃ掘ってればいつか出るでしょうが、地球の裏側に達する前(!)に、いや、体力が続くうちに、えーっと、できれば、ちょっと掘ったくらいで出て欲しい。

なので、ポイントを決めるのは大事です、が、当たり前ですが地下の水脈は見えません。

ではどうやって探すのでしょう?

1.ダウジング

むかし、よくオカルティックなTV番組などでやっていました、針金をL字型に曲げ、両手に持って歩くと、水源付近で針金の向きが変わるって、アレです。

あんなので本当に見つかるの?と思って調べてみたら、当たらずも遠からず、みたいな結果しか出てきませんでした。

動物の潜在能力とか、地磁気の影響とかも当然あるでしょうが、どうもそんなにセンシティブなメンバーはいないような気がして、これは却下。

2.羽の先に水滴

地面に羽を刺し、上を桶などで覆ってしばらく置くと、水滴がつくポイントがあるらしい。

これは地中から上ってきた水蒸気が羽の上で結露したということで、これが多ければ多いほど、水源が近いということだ。

うん、一見理にかなってる、が、地中の水蒸気って、水脈からだけでなく、土に含まれている雨水とかだってあるだろう、当てになるのだろうか。

とは言え、自然現象だから水分が多い方が水源に近いだろう、という理屈は成り立つ、でとりあえずこれをやってみることになった。

1月のある日、オーナーが気になるというポイントと、僕がなんとなく思ったポイント、合せて5箇所に羽毛を刺し、桶変りにプラコップを被せた。

この羽をどうやって入手したか?

最初はオーナーの穴が開いたダウンジャケット(焚き火の火の粉でポツポツ穴が出来る)から毟ろうなどと言っていたが、そんな短いやつでイイのか?ということで、新宿のハンズに行ってみたら、売っていたよ、あるんだねー。

朝仕掛けて、夕方確認して回ると、一箇所だけ、明らかに羽の湿り方が違う場所がありました。

しかもそこは、オーナーが切り開いて、我々がテントを張る場所にもっとも近く、ここに井戸があれば最高、という場所です。

これは!もうここに掘るしかない!

そうやってポイントは決まりました、さあ後は掘るのみです。

つづく

冬キャンプ 夜中のトイレ問題について

まくじろーさんが井戸掘り記事をなかなか書いてくれない。😤
想像以上に難航しているのでなかなか方針が定まらないというのもあるけど、待ちきれなくなってしまったので閑話休題。

 

この記事は井戸掘りとはまったく関係ありません。
時間稼ぎというわけではなくこれはこれでかなり重要なことを書いていくつもり。
数年前からず~~っと思っていたことで、この記事を書くことでひょっとしたら日本、いや世界のキャンプ文化にイノベーションが起こるかもしれないというエクスペクテーションを感じている。

 

時は約3年前にさかのぼる。
舞台は長野県にある陣馬形山キャンプ場。f:id:CAMPBEAN:20190415134549j:plain
標高1445mに位置し、天空のキャンプ場という異名を持つ、知る人ぞ知る絶景キャンプ場。
11月末、雪が降り始めた寒い季節に僕はそこでテントを張っていた。

防寒対策はしっかりしてきたつもりだが想像以上に寒かった。
日が沈むと雪がちらつき出し、更に寒さが増してきた。
気づいたら外に出したままのポットの水が凍っていたので、外気温は氷点下を下回っていたと思う。

テントの中で石油ストーブを焚いて寝ようとしたが、寒すぎて眠りにつくことができなかった。f:id:CAMPBEAN:20190415142813j:plain仕方ないのでストーブでワインを温めて飲み、寝袋に入ったところ、やっぱり寒すぎて寝れない。
仕方ないのでストーブでウィスキーを温めて飲み、寝袋に入ったところ、やっぱり寒すぎて寝れない。

ワインとウィスキーのくだりを何度かループしていつの間にか意識を失っていたのだろう。
事件は夜中1時頃に起こる。

お酒を飲みすぎたせいで猛烈な尿意を感じて目が覚めた。

トイレに行こうと寝袋を出たところ、めちゃ寒い。
ズボンをはいてダウンジャケットを着て靴を履いてテントを出たところ、そりゃめちゃめちゃ寒い。生命の危機を感じるくらい寒かった。
がたがた震えながら階段を上りトイレに行って用を足す。
小走りでテントに戻り、いそいで靴を脱いでズボンを脱いでダウンジャケットを脱いで寝袋に入った。
寝袋の中で丸まってかちかち震えながら眠りにつく。

そして、いつの間にか眠りについていたのだろう。

事件は夜中3時頃に再び起きる。

お酒を飲みすぎたせいで再び猛烈な尿意を感じて目が覚めた。
トイレに行こうと寝袋を出たところ、再びめちゃ寒い。
ズボンをはいてダウンジャケットを着て靴を履いてテントを出たところ、そりゃめちゃめちゃ寒い。デジャブを感じるくらい寒かった。
がたがた震えながら階段を上りトイレに行って用を足す。
小走りでテントに戻り、靴とズボンとダウンジャケットをぐちゃぐちゃに脱ぎ散らかして寝袋に入った。

その時、思った。
「俺はいったい何をやっているんだろう?こんなんぜんぜん楽しくないじゃないか、馬鹿なんじゃないか。」
そして考えた。
「いちいち外トイレに行かずにテントの中で用を足せれば、こんな寒い思いをしなくて済むじゃないか。」

💡

そして閃いたのである。
キャンプギアとして尿瓶(しびん)があればいいのだ!と。

 

いや、頭おかしいやつがわけわからんこと言ってると思うかもしれませんが、決してふざけてるわけじゃありません。
そもそも文化や風習というものは、時代と場所が違えば全くわけわからないことでも成立するものなのです。

うまい例が出てこないけど、江戸時代のお歯黒ってやつは何だかわけわからないし、平安時代の風呂入らないで香を焚いて匂いをごまかす文化もわけわからない。

 

世界に目を向ければ、はるか昔ローマ帝国時代の食事文化もわけわからない。
広大な属州から集まる豊富な山の幸、海の幸。とても食べきれないご馳走が並んだ食卓を前にして、ローマ貴族たちは一風変わった食事の仕方をしていたそうだ。
ご馳走を食べて酒をのみお腹がいっぱいになってくると、奴隷を呼んで孔雀の羽を持ってこさせる。そして喉の奥をつつかせて吐く。そうやってお腹を空にして再びご馳走を楽しんでいたらしい。

勿体ないという言葉を持つ我々日本人からしたら理解できない文化かもしれないが、食の愉しみという贅沢をとことん享受する、その一点のみを合理的に追求した結果生まれた、当時のローマ人にとってはいたって当り前の文化だったのだと思う。

 

無駄に話が長くなってきた。
尿瓶(しびん)に話を戻そう。

要は、冬キャンプでくそ寒い中、わざわざ着替えてテントを出てトイレに行くなんてナンセンスだということを声を大にして言いたいのです。

 

けれども尿瓶(しびん)が流行するためには今までのイメージを一新する商品開発が必要だと思う。

 

まず色の問題。
夜の間に溜まった液体は、翌日の朝トイレに持って行って流すことだろう。
そのときに透明なガラス製だと周りのキャンプ客に見られてしまって恥ずかしい。
なので外装をシャンパンゴールドとかローズピンクとか素敵な色で塗りたくる対策が必要だ。

 

そして音の問題。
ジョボジョボピシャピシャ音がしたら、テントで一緒に寝ている人がいるときに気になって用を足せない。
ソロキャンプでも、混み合ったキャンプ場の場合は隣のテントが気になってしまうだろう。
これは材質をどうにかすることで解決できると思う。
水が当たっても音がしない樹脂等で中をコーティングすればよい。

 

スノーピークやコールマンといったキャンプ業界をけん引する一流ブランドから、そのような尿瓶(しびん)が発売されることを心待ちにしたい。

 

そして商品開発とともに必要なのは意識改革。

たとえばCMで石田純一に出てもらって「しびんは文化だ」とコメントしてもらう。
中高齢者に対しては訴求力があると思う。

さらに子供たちが恥ずかしいと思わないように、小さいうちから慣れ親しませる工夫も必要だ。
たとえば「それいけアンパンマン」、ドキンちゃんの妹で「シビンちゃん」というキャラクターを登場させればいい。
シビンちゃんってなんとなくバイキンマンと親和性が高い気もするし。


以上です。

なんか、この記事

怒られそう・・・

山林に井戸水は出るのか?

前回の記事の続き。水をどうするか?

 

その前に前回貼り忘れた写真。

先週末、茨城から富士宮に出張中のキャンプ仲間が来てくれたので、高台サイトに泊まってもらいました。

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スノーピーク、アメニティドームS。白い点々はヤマザクラの花びらです。

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ちょうどいい広さで快適、とお褒めの言葉をいただきました✌️

何より薪使い放題という贅沢な環境が珍しかったらしく、深夜2時過ぎまで焚き火を楽しんだそう。

でもそこ、僕の汗と鼻水が滴り落ちてるサイトです😁

 

さて、

 

水をどうするか?

 

これは土地を購入する前から悩んでいたこと。

購入前に地元の井戸業者に確認したら、標高やこのあたりの地層、付近のボーリング調査の結果をもとに、「まあ掘れば出ると思います。ただ20〜40mで出るのか、100m掘らないと出ないのかはやってみないとわからない。」と言われていた。

 

費用は1日あたりの単価ではなくて掘った深さで計算するのが標準だそうで、1mあたり3万7000円。

つまり40m掘って水が出たとしたら掘削代は約150万。そこにポンプ代等は含まれない。10m以上の深井戸になると水中ポンプも必要になるのでいろいろ合わせると200万近くかかる。たとえ水が出なかったとしても、人も動くしボーリングマシンも使うので掘削料金はとうぜん発生する。

値引き交渉をしたわけじゃないので実際はもっと安くなるかもしれないけど、井戸を掘るにはお金がかかる。必ず出るという保証はないし、掘り進めてもなかなか出ない場合どうしたらいいのかもわからない。

 

覚悟していたつもりだったが、ショック。

ほげ〜っ🤯という印象を受けた。

 

そこからずっと思考停止した状態で土地購入から伐採開拓作業まで突き進んできたけど、そろそろ真剣に考えないといけないところまで来たというのが今日この頃です。

サイトは徐々に増やしていけばいいけど、水がないことには何も始まらない。

 

しかし、いかんせん平均的年収のごく普通のサラリーマン いち個人が始めたことなので潤沢な資金などあるわけない。

他に予算を確保しとかなきゃいけないことは山ほどある。

 

井戸以外に水を手に入れる方法はないものか?

 

うちの土地は盆地状になっているので斜面に雨水を集める配管を埋設して、水タンクに貯めて使うというのでもいいと思う。

飲み水は10kmくらい離れたとこにある湧き水を汲んでくるか、ウォーターサーバに頼る。

でもその場合、日照りが続けば水はなくなる。

 

さて、どうしたものか?

 

お金はないけどやっぱり井戸がほしい。

井戸がほしいけどさっぱりお金がない。

 

辻褄が合わないことを言ってるようだが、人間が悩むことや世の中の難問というのは大体矛盾をはらんでいるものだ。

 

さて、どうしましょう?

 

悩んでいても仕方ないので、試しに井戸を掘りながら考えようと思いました。

実は先月末から試し掘りしているところです。

あくまで試し掘り。

まあ素人がいくら掘ったところで、こんな山奥で水を出せるわけがない、本気で掘れるなんて思っちゃいないです。

ただ、全力で試し掘りしてみるだけです。 

 

詳しくはまくじろーさんがまとめています。またの機会に。

開拓キャンプの風景

うちの山はクヌギが一番多くて7割くらいを占める。
樹液が出るところを探せば、夏はカブトムシやクワガタが見つかるだろう。
あとはコナラ、ヤマザクラ、ヒノキ、ヒサカキ、白樫など。大きなイロハモミジも一本見つけた。見回したところ杉や松は生えてない。*1
ヒノキは売れるんじゃないかと思ったが、長年人の手が入らなかった森なので枝打ちされておらず、枝が多い=節が多いヒノキは木材としての価値はないそうだ。

ハンノキとかハリギリとかこれまで聞いたこともなかった木もある。

珍しい木の名前は、開拓作業を進める中でいつの間にか仲良くなった隣の地主さん(Sさん)に教えてもらった。

Sさんはうちの土地の北側と東側に広がる区画9000坪くらいを所有してる地主さんで、御年63歳。
山遊びが好きで、もう少し若い頃はこの山でキャンプを楽しんだり4輪バギーを乗り回したりしていたそうだ。
今でも小柄な体で斜面をすいすい登り、崖もさくさく下っていく。トビを使って丸太もひょいと担ぐし、とってもパワフル。

抜根のやり方を教えてもらったり天城山でとれた猪肉をお裾分けしてもらったり、めちゃくちゃお世話になってる。
隣の地主さんがSさんで本当に良かったと思う。

 

トビ:鳶口。トビの嘴のような形状の鉄製の穂先を長い柄の先に取り付けた道具。 丸太や原木など木材の移動・運搬・積み上げや、木造の建築物の解体や移動に使用される。

 

さて。

前々々回くらいの記事で南側斜面に高台サイトを作った後、こつこつ作業を続けてキャンプ地がだいぶ快適になってきた。その様子を紹介したい。

 

薪を積んで作った防風壁

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ここが開拓作業のベースキャンプ。泊まるときは雨対策と防寒のためにタープをかけて使う。すぐ設営できるように柱を設置した。

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地面と直接触れる部分は炭焼きして防腐処理を行い、穴には砂利を敷いた。

4×6mの大型タープ。設営はセンターのカラビナを柱にかけて端のロープを木の杭に通してきゅっと縛るだけ。設営時間1分。 

 

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テーブルはネットで見つけた図面を参考にOSB合板1枚から切り出して作成。

伐採したヒノキでサイドテーブルも作った。

 

自分のテント(サーカスTC)を張るところには目印のロープを結んだペグを打ち込みっぱなしにしてる。

 キャンプギアは、組み立てが必要なチェアやコットは避けて、サイズは一回り大きくなってもいいから広げるだけ、畳むだけですむやつを選ぶようになった。

設営や撤収が楽だと、そのぶん作業に使える体力と時間を回せる。


開拓作業で疲れ果てても、タープの下に入って焚き火にあたり、音楽を聴いて珈琲を飲めばだいぶ回復する。

 

こうしてベースキャンプが快適になっていくのと同時に、ちょくちょく手伝いに来てくれる人も増えてきた。

特に仕事仲間兼キャンプ仲間のまくじろーさん夫妻は、埼玉にお住まいなのに毎週のように来てくれる。

まくじろーさんはスズキの大型バイク隼(1349cc)、奥さんはカワサキNinja(250cc)を乗りこなすパワフルな夫婦である。

 

あとトイレをどうしているのかよく聞かれる。

こんな感じの虫と触れ合えるワイルド野営スタイル。

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男の小便はここじゃなくてその辺の茂みでしてもらう。

 

当面の課題は建物たててちゃんとしたトイレ小屋を作ることかな。
そのためには色々と乗り越えないといけない壁が多い。

まず、ここは山林ではあるけど都市計画区域内なので建物を建てるには建築確認申請が必要になってくる。
確認申請を通すには、壁厚がいくつ以上必要だとか細かい条件がある。
建築士さんと相談しながらやっていくしかない。

下水は合併浄化槽と浸透枡を設置して処理する予定。これも設置届が必要。

電気は1km以内に電柱があるので、延伸工事は無料だということを土地購入前に確認した。使用する電力が決まれば電気工事会社に依頼する。

やることいっぱい。

 

加えて、使うことがあるかわかんないけど丸太ログを組むサドルノッチの練習もしたい。ログ材の搬入時に使うであろうユニックと玉掛けの資格も取りたい。いつかチェーンソーアートもやってみたい。

やりたいこといっぱい。

 

しかし、

 

まずなによりも大事なことがある。

キャンプ場にするためには決定的に不足しているもの。

そう、

 

み 

 

 

水 

 

まだ水をどうするかの目処が立ってないのです。

 

水が欲しい…

切実な願い。

*1:4/13追記。北側の尾根に松が見つかりました。

伐採の様子 その2 元玉切りによるかかり木処理

かかり木について 

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上の状態のかかり木のときに、ロープで引っ張って外すのではなく根元を切って処理するやり方を元玉切りという。
教本では危険だからやっちゃだめだよということになっている。
でもロープをかけて引っ張るにも樹冠部分にロープを通すためには高い梯子がないと駄目だし、がっちり他の木の枝にかかってしまったら木回しでもほとんど動かせないときがある。
こういう場合、持っている道具だけではどうしようもないので、元玉を切って木の重心をかえてから木回しで回すなり、ロープで引っ張るなりして対処している。

で、このとき気をつけないといけないのが、かかっている木には常に圧縮力が働いているということ。

赤と黄色、切り落とす方向を間違えると大変なことになる。

 

こんなかんじに。

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伐採初日にやらかした失敗。まるで八つ墓村のようです。

このときは買ったばかりの木回しを家に忘れてきていた。
深く考えないまま黄色方向から切り込みを入れて、赤方向から切り離そうとしたところ、チェーンソーを入れてあっという間、2~3秒もしないうちに挟まれてしまった。
木の圧縮力はすごい力で、引っ張ることはもちろん、少しずつずらしてみることさえ出来なかった。
結局手斧でブレードを救出したけどつぶれてダメにしてしまった。

ブレードって一本1万円以上するんです・・・

 

ではどうすればよかったのだろうか?

f:id:CAMPBEAN:20190404172100j:plain
かかった状態の木には常に圧縮する力が働いている。

上の状態の場合どちらに圧縮力が働いているかわかるだろうか?

それを見極めるには、まずドラゴンボールのクリリンの持ち技である気円斬を想像してほしい。

気円斬が点線の位置にシュパッと綺麗にあたったとき、木がどちらに曲がりながら倒れるかを考えると圧縮されている側がわかる。

 

気円斬がシュパッとあたると、

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このようにくの字に曲がって倒れるから、圧縮されている側は赤。

まず圧縮力を逃がすために赤方向に切り込みを入れて、そのあとに黄色方向から切り離すのが正しいやり方になる。

まじめに真剣に説明してみました。おわかりになるでしょうか?わからなかったとしても自分の残念な脳みそではこれ以上の説明ができません。

 

気円斬がうまく決まったとき。

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しかし、

元玉切りは死亡事故の事例もあります。

要約すると、
枯れ木の伐採中にかかり木になってしまい元玉切りを行った。1回ではかかり木が外れず2回3回と繰り返し元玉切りを行った。
要するにだるま落としのような状態になって、それでだんだん木が垂直に近い状態になって、かかっている箇所の真下で作業する形になって、3回目の元玉切りのタイミングで、腐った木だったので先端部分が折れて落下してきて直撃してしまったそう。

 

枝や先端が折れたときに直撃される恐れのある位置で 元玉切りを行うのは絶対にやめた方がいいです。特に枯れ木には要注意。かかられている木も含めて。

 

あと気円斬をイメージしてもどっちに曲がるかよくわかんないケースでは、受け口をつくるように切り込みを入れて圧縮力を逃がすようにするといいかも。角度をつけて切り込みを入れれば、いざ挟まれたときも救出しやすいので。

 

以上です。 

だんだん、何のブログなのかわからなくなってきた

もっとポップでライトでお洒落なキャンプ記事を書きたい…

伐採の様子 その1

伐採について

 

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まず、伐採する木の枝ぶりを真下から見上げて、どちらに重心があるかを見極め伐倒方向を決める。
倒す方向が決まったら幹の太さの1/3くらいの長さを目安に受け口をつくる。
次に反対側から追い口を切っていく。追い口を入れる箇所は受け口の高さの2/3程度が目安らしい。
追い口はいちどに切り抜かずにつるを少し残すようにする。つるは幹の太さの1/10程度を残す。

つるを残して安全を確認してからクサビを打ち込んで倒す。

 

よく伐採の教本なんかに書かれているやり方はこんなかんじ。

 

自分の場合も教本に習って同じようにしているが、いったん受け口を作った後にチェーンソーの上刃で斜めカットを加えて角度を深くするようにしている。

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こうしといた方が倒れたときの木の反動がいくらか少なくなる気がする。

ほとんどかかり木になるからあんまり関係ないっちゃ関係ないんだけど・・・

 

実際の伐採のようす。 

他の木に当たってつるがねじれたので受け口はあまりきいていない。

vimeo.com

このときは土留めに使うために長く丸太をとりたかったので、どうしてもかかり木にしたくなかった。
なので慎重に受け口を作って木の隙間に倒れるようにしたんだけど、偶然にもうまくいってしまった。

狙ったところにきれいに倒れた瞬間、内心

えっ嘘でしょ😲

と思った。

 

 

かかり木になったとき。

vimeo.com

 

このときはつるを切った後に木回しを使ったらうまいこと外せた。

vimeo.com

かかり木が外れて倒れた瞬間、内心

なんじゃこれっ、ちょーきもちいいー!

と思った。梃子(てこ)って凄い。

梃子について古代ギリシアのアルキメデスは、

我に支点を与えよ。されば地球をも動かさん

と言ったらしい。

ちょっと何言ってるのかよくわからないが、とにかく支点が重要ということだろう。

 

この後は枝をはらって玉切りして台車で運んで集積する。

玉切りした後に体力が残っていたら薪割り。

一本伐採するだけでも後片付けまで含めると半日作業になる。

ヒノキの大木なんか伐採したときは、あいつら枝が多いから丸一日かかりっきりになる。

 

 

以上。基本的に一人で伐採しているので上の3つしか動画がなかった。

伐採は無理してでも動画で残しておいた方がいいと思った。

嫌なことがあったときに伐採動画を見ると、快感を思い出して忘我の境地に至ってどうでもよくなるから。

 

次は失敗体験をもとにかかり木の処理について書こうと思う。

 

伐採道具たち

伐採に使う道具たち。

 

・チェーンソー

Sthil(スチール)MS261C-M。排気量50ccのプロ仕様モデル。

道具負けしている感が否めない。

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・ローププーラー

伐倒方向をコントロールするときや、かかり木の処理に使う。 

「プーラー」と言っても人に伝わらないので「カチャカチャ」と呼んでいるがもっと伝わらない。

かかり木になったときは時間を惜しんで元玉切り*1で処理するので使用頻度は低い。

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スリングや滑車と組み合わせて使う。

種類は沢山あるけど揚程が長いタイプでないと伐採には使えないと思います。 f:id:CAMPBEAN:20190329175554j:plain

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かかり木は倍力システムで引っ張った方が外れやすいかな。カチャカチャはセットするのしちめんどくさいし。

 

・木回し

てこの原理で丸太を回す道具。

かかり木の処理や丸太を回して玉切りするときに使う。

「角がえし」とも「ガンタ」とも呼ぶらしい。使用頻度は低いがいざというときになきゃ困る道具。

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・ヘルメット

視界が狭くなるので使わなくなった。

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ヘルメットしてても、伐採した木そのものや伐採中に太い枝が折れて直撃されたら何の役にも立たない、

こんなん・・・ぺっちゃんこになって死んでしまうよ😱

と思ったので。

いつも真上には何もないことを確認して伐採するよう注意しています。

 

・ヘッドホン

チェーンソーのけたたましい騒音から鼓膜を守るために使ってます。

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・防護ズボン

切断防止機能がついたズボンやチャップスは必須だと思います。万が一チェーンソーが接触したときに特殊な長い繊維が絡まって刃を止めてくれます。

幸いまだ接触したことはないけど、生地がタフにできてるので、枝が刺さっても丸太で擦れても全く破ける気配がないのがとってもよいです。

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・防護靴

よく履き忘れたまま伐採しちゃうけどこちらも必須。値段の都合でSthilではなくハスクバーナのやつを購入。

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・手袋

チェーンソーの振動を抑える手袋。アマゾンで安いの見つけたのでこれを使ってます。

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 ・上着

特に決まった服はないけどフリース素材はだめ。飛び散ったおがくずが絡まって取れなくなる。

あとポッケにチャックがついてる方がいい。伐採し終わったあとに「ポケットの中にはおがくずがいっぱい」という状態にならないように。

 

・クサビ

 買ったけど使ってない。大木を伐るときには必要になってくるのかな。

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 ・掛矢(かけや)

 クサビを打ち込む木槌。まだ伐採にはつかってないけど杭を打つときには必需品。

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 ・デッキブラシの柄がないやつ(超おすすめ)

屋外作業ではかなり重宝する。

チェーンソーの後片付けや、服や靴についた泥つちおがくずをはらうときに使う。

チェアやテーブルを車にしまう前に、脚についた土をはらうときにも使う。

土がいっぱいついた丸太を玉切りするときに、刃が傷まないようにこれで掃除する。

テントのスカートをささっと掃除する時にも使う。

とにかくよく使う。これないとほんと困る。

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こんなところかな。

あとはチェーンソーをセットアップする時と目立てする時に置く作業台が必要なくらい。

あとロープをかけるときに脚立を使うこともある。

あと玉切りした木を運ぶときに四輪の台車も使う。

 

こうして書いてみるとたくさんの道具が必要なのだということがあらためてわかりました。ありがとうございました。

*1:かかり木の根元を伐って切り離す処理。切り離した時にかかり木が落下したり滑ったりして危険なので禁止事項とされている

高台サイト作り その2

高台サイト作りの続き。

 

2019年1月25日

土留め用の木を伐採する。

土留めにはカラマツが長持ちするらしいが 残念ながらうちの山には生えていないので、白樫を使うことにした。

何年持つか実験も兼ねて、皮もむかずにそのまま使うことにする。

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丸太の長さは4m弱

人力では持ち上げられないので、ネットで調べて滑車を用いた5倍力システムというものを組んだ。

定滑車と動滑車の組み合わせで3倍とか5倍とか7倍とかの仕組みを構築できる。

倍力が大きくなればなるほど引く力は少なくてすむが、その分ロープの長さが必要になる。

なんとなく界王拳みたいだなと思った。

 

必至に作業していたので丸太を引っ張り上げる写真は撮り忘れる・・・

 

2019年2月3日

杭に使う木の先端を燃やして炭化させる。

丸太の木口には防腐剤を塗った。

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2019年2月9日

土留め設置。

キャンプ仲間のまくじろーさん夫妻が応援に来てくれた。通りがかった隣地の地主さんも手伝ってくれた。

本当にありがたい。

 

5倍力システム。

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素人なので詳しい説明はできません。

特に重量物を吊り上げるときは、使用する各パーツ(滑車、ロープ、スリング、カラビナ)の耐荷重や破断強度を考えて構築しないと危険だと思います。

 

 

買ってきた丸太杭と横木で階段をつける。

階段は暗くなっても見やすいように防腐剤の上から白のウレタン塗料で塗装した。

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雨水が溜まらないよう横から流れていくように土を盛って、

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ひとまず完成!

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2~3人用のテントを張って焚き火できるくらいの広さかな。

 

なんか、

出来てるっぽい。

 

 

高台サイト作り その1

ブログを始めたはいいが中々記事を書く余裕がない。

もともと平日の通勤時間を使って開拓の様子をリアルタイムで書いてくつもりだったが、電車では常に爆睡してしまう。

後追いになってしまうけど、土地を購入してからやったことを駆け足で振り返ってみる。

 

2018年6月

東京中野から小田原に引っ越す。

ユンボの講習を受ける。

2018年7月

車を買い替える。

ジープTJラングラー(真っ赤)というお気に入りの車に乗っていたが、車内が狭くて道具がほとんど積めないので号泣しながら売り払い、ハイラックスサーフ(真っ黒)を購入。

 

2018年8月

買い換えたハイラックスサーフで山に行ってみる。

到着するなりアブの大群に襲撃されてしまい、車から降りることもできずに逃げ帰る。

真っ黒な車なんか買うからである。

虫は黒色の物体に寄ってくることを思い知らされる。

 

2018年9月

またまだ猛暑が続いているので家に引き篭もる。

暇なので流行中のスマホゲーム「荒野行動」をダウンロードしてプレイしてみる。

小学生にボイスチャットで「イモってんじゃねえよ!」と怒られ深く傷つく。

 

悔しい。ムキになってくる。

休みの日は終日プレイするようになり家から一歩も出なくなる。

山のことなんか忘れてしまう。

 

2018年10月

荒野行動が一向に上手くならない。

センスがないのか、もういい歳したおじさんだから指先がうまく動かないのか、

たぶん前者だろう。

しかたないので重い腰を上げて開拓作業を始めることにする。

修善寺のカインズで物置を買って、キャンプ仲間に手伝ってもらい山で組み立てる。

念のために防犯用のトレイルカメラを何台か設置する。

伊豆市役所の農林水産課へ行き伐採届を提出する。

 

2018年11月

伐採開始。

以前ちょっとだけログハウススクールに通ったことがあるのでチェーンソーの基本的な使い方は知っているが、伐採は初めてである。

さっそく掛かり木の処理でチェーンソーを挟まれてしまい、ブレードを一本ダメにする。

 

2018年12月

伐採しながらキャンプ地を広げていく。

少しずつ伐採作業に慣れてくる。

伐採の様子はあらためて記事にしたい。

 

この頃からキャンプ仲間がちょくちょく遊びに来てくれるようになる。

 

2019年1月3日

平坦地ばかりでキャンプしていると飽きてくるので、傾斜地にサイトを作ろうと思い立つ。

予定の高台から下を見下ろしてみた。

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小径木を伐採した後、試しにスコップと鍬で斜面を削ってみる。

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途方もない量の汗がでて尋常じゃないくらい腰が痛くなるが、地面はちっとも平たくなっていかない。

この頃から急にキャンプ仲間達が来なくなる。

寒いからか、一銭の得にもならない重労働をしたくないからか、

多分両方だろう。

相談すると、人力で傾斜を平らにするのは無理でしょと言われる。

 

悔しい。ムキになってくる。

 

2019年1月12日、13日

平たくする作業のコツを掴む。

難しい作業だけどわかりやすく説明すると、

 

まず傾斜に沿って1m四方くらいの地面を耕して柔らかくする・・・

柔らかくなった土をスコップで掴んで下に向かって放り投げる・・・

 

汗と鼻水でぐちょぐちょになるまで①と②を繰り返す。

だんだん「俺はいったい何をやっているんだろう?」という心の声が聞こえてくるが相手にしてはいけない。

 

そのうち鍬とスコップを持ち上げる力がなくなってくる。

そうしたら、放り投げた土の上でひたすらジャンプして土を固める・・・

土が固まったら、①に戻る

 

地獄のルーティーン…

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2019年1月19日、20日

①~③を延々と繰り返す。

少しずつキツく感じなくなってきた気がする。

必要な筋肉がついてきたのか、無駄な力が抜けてきたのか、

たぶん両方だろう。

 

気づいたらいつのまにか傾斜地が平たくなってた。

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 とりあえず今回はここまで。

 

はじめに

2018年6月、
伊豆修善寺の山林の一区画、約15,000㎡を購入しました。

キャンプ好きが高じて焚き火中毒にかかってしまい、毎週焚き火がしたいなーという安易な動機から。

 

伐採して開拓していずれはキャンプ場にしたいと考えています。

 

平日は都心にある空調が整ったビルに通って、ぱちぱちパソコンはじいて仕事するサラリーマンです。

伐採とか土木作業とか建築とか、まったく未経験の正真正銘の完璧なるずぶのど素人です。

なので開拓にあたっての必要な知識や技術はもっぱらGoogle先生頼み。

 

山林購入と同時に少しでも山に通いやすいよう小田原に引越しました。

平日は2時間弱かけて都内まで通勤しています。

土日休みは1時間かけて山に通っています。

人に話すとクレイジーだと言われますが何かに中毒するとはそういうことだと思うのです。

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伐採、開拓、キャンプ場づくりの様子をのんびりと記事にしていこうと思います。

よろしくお願いします。